HSPという気質について(1)

 

ここ数年で「HSP(ハイリーセンシティブパーソン)」という気質が世の中にだいぶ認知されるようになってきました。

HSPとは、簡単にいうと「とても繊細な人」という意味です。

これは病気ではなく、その人が生まれ持った気質なので治すことはできません。

どんな特徴があるのかというと、ネットで調べれば色々出てくると思うので、詳しくはそちらを見ていただければと思いますが私の場合は、

・「そばにいる人の感情が自分の中に入ってくる」

・「目の前に悲しんだり苦しんでる人がいると、自分自身も同じように悲しく苦しくなってしまう」

・「人と接すると、どんな状況でも疲れやすい」

・「視覚、聴覚、触覚、嗅覚という感覚器官が非常に敏感(触るのが苦手なものがあったり、他の人は感じない匂いを感じたりする)」

・「考え方が複雑で、物事を深く掘り下げて探究するクセがある」

というのが主な特徴があります。

私の場合は上記の状況が当たり前のことだと思っていて、特別な性質だと思ったことは20代まではありませんでした。

でも、小さい頃から「なんでいつも疲れちゃうんだろう?」「どうしてこんなに周りのことが気になちゃうんだろう?」って思うことは多くで、大体私の悩みになっていました。

20代になると、社交的な自分とそれを苦痛に感じる自分の二面性の中で悩みました。

「人と接するのは好きなけど苦手」

あとこの頃は物事の「本質」が知りたくてそれを探究する日々でした。

30代になって初めて「HSP」という言葉に出会いました。

これを知った時、「これは私のせいじゃなかったんだ!」と思えてとても楽になったのを覚えています。

HSPはその人の「生き方」だと私は思っています。

別に特別なことじゃなくて、そういう気質を持っているというだけのことです。

だからその気質に合わせた生き方をすればなんの問題もなくて、むしろ私たちだからできることもたくさんあります!

ただ、どのHSPさんにも大切にしてほしいなと思うのが「一人の時間」です。

HSPさんはその時間で自分を調整しないとバランスを崩しやすいです。

なぜなら、人と接しているだけでたくさんのエネルギーを使っているから。

私は結婚して子どもも二人いますが、家族に協力してもらって一人の時間を作らせてもらっています。

家族の人達だけでも良いので、この気質に関して理解してもらうことは大切です。

「自分を知ること・それを周りに伝えること」

それをするだけで、随分と「生きやすく」なります。

「みんなと一緒じゃないといけない、みんなと同じことが出来ないといけない。」

そんなことはないんです、他の人と違ったって全く構わないんです。

そういうことを教えてくれる一つが、このHSPという気質だと思います。

 

 

 

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